その昔、短獄に突如として混沌のサーペントが現れた。
変愚世界からのシャドウシフトにより消滅寸前で短愚世界に転生を行ったのだ。
以降、短愚蛮怒の世界は混沌に包まれる。
短獄内でも秩序のユニコーンと混沌のサーペントの衝突は幾度と無く起こり
短獄の均衡はいつ崩れてもおかしくない状況であった。
そんな折、突如として一人の男が現れる。
彼は定命の者でありながら、すさまじいまでの力を持っていた。
秩序、混沌、どちらに味方するでもなく、時に戦い、
時に敵を分け飛ばしながら短獄内の均衡を保っていった。
やがて人々は彼を『短獄の守護者』と呼んだ。
長い均衡の時代が続いたが、定命の者の定めには逆らえず
彼も歳を重ねるにつれ、やがて衰えていった。
後継者を探すもすぐには見つからず、ついに彼は引退を決意する。
しかし短獄の均衡は守り続けなければならない。
そこで彼は生まれ故郷である東洋の島国”ヒイヅルクニ”に飛び
職人の技と彼の魔法により愛用の装備に魔法を施し
意思を持ったアーティファクトとして作り上げることを決意する。
そして出来上がったカタナ、兜、鎧、クローク、籠手、靴。
物理移動が苦手なアーティファクトゆえ、
彼は短獄内の混沌のサーペントの領域のさらに深い場所にそれぞれを配置した。
自由に移動できないので短獄内の均衡を保つことは難しいだろう。
しかし、やがて必ず現れる混沌のサーペントを倒すもの。
秩序の魔法使いか?混沌の戦士か?均衡の修行僧か?
その者が得た力をどのように使うのか?
深層で意思を持つアーティファクトに出会うときに試されるだろう。